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2011年02月28日

兵庫県弁護士会主催市民シンポジウムの報告

弁護士の富田です。

先日2月16日のブログで告知していた兵庫県弁護士会主催の市民シンポジウム(弁護士大増員時代に見えてくる私たちの暮らしの未来を語り合おう~失われるのは「和」の心か?!「やさしさ」か?!~)が2月26日(土)に開催されました。

人がどのくらい集まるのか心配していましたが、結果的に約80名ほどの方が参加してくれました。
そのなかには、司法関係者以外の方も多く含まれており、予想を超える参加者数に驚きました。

シンポジウムでは、まず基調報告と講演が行われ、弁護士数が急激に増加したことに伴う弊害(これは弁護士が被る弊害にとどまらず、司法の利用者である市民の方々が被る弊害も含まれます。)が報告されました。

それに引き続いてパネルディスカッションが行われ、弁護士、新聞記者、多重債務者救済団体の方、中小企業の経営者などがそれぞれの立場から意見を述べられました。その後は会場発言の機会も設けられました。

弁護士数の減員を主張した場合には、既得権益の擁護だとか業界団体のエゴだとかいった批判が新聞の社説などで出されることが多いのですが、この日は弁護士以外のパネリストや会場の方からもそういった声はなく、むしろ弁護士数を急激に増加させることの弊害を危惧する声が多かったです。

シンポジウムは終了予定時刻を30分近く超過するほどの盛況ぶりでした。

是非一人でも多くの方にこの問題に関心を持っていただきたいと思います。

投稿者 staff : 2011年02月28日 23:07

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