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2013年04月01日
司法試験合格者数3,000人目標撤廃へ
弁護士の富田です。
暫くブログの更新が滞ってしまい申し訳ありません。
今日から4月ですし、心機一転これからは頻繁に更新しようと思います。
さて、報道によれば法曹養成のあり方等を検討している法曹養成制度検討会議では、司法試験の合格者数を年間3,000人とする政府目標を撤回し、新たな目標は設けないとする方向で検討が進んでいるようです。
平成19年ころから司法修習生の就職難の問題が頻繁に報道されるようになり、現在の年間2,000人の合格者数でも過剰であることが認知されるようになりました。また、最近では現職の閣僚からも司法試験の合格者数を年間3,000人とする政府目標が間違いであったとする発言が見られるようになり、この目標が破綻していることは明らかでした。そのため、弁護士の間では司法試験の年間合格者数を3,000人とする政府目標が達成できると本気で考えていた方は極めて少数だったのではないかと思います。
問題は、以後の合格者数がどの程度になるのかということです。現在の年間2,000人の合格者数でも約2割の司法修習生が一括登録日に弁護士登録できないのですから、大幅に合格者数を減少させなければ問題の解決にはつながりません。このまま年間2,000人の合格者数で推移するなどというのは避けなければならない事態です。
司法修習生が全員就職でき、弁護士としてオンザジョブトレーニングを積む機会を得るためには年間の合格者数は1,000人程度にするべきであるというのが大方の弁護士の意見であり、私も同感です。
投稿者 staff : 2013年04月01日 16:34